![博多の建築士三兄弟のひと手間IC](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe-ic.jpg)
こんにちは。博多の建築士三兄弟です。
住まいの専門家として、役立つ情報を発信しています。
(10年運営してきたgooブログの姉妹ブログとして、ワードプレスをはじめました。)
ワードプレスは多彩な表現ができるので、楽しんで書けそうです♪
よろしくお願いします。
![真ん中の建築士](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2022/09/portrait1_brother2.png)
博多の建築士三兄弟・真ん中の建築士です。
今回は、細部にこだわった工事の様子をお伝えしたいと思います。
「この!ひと手間」私たちの仕事シリーズです。
【キッチンの排水管の接続】について、クローズアップしています。
「食器洗い乾燥機の設置方法」や、「システムキッチンのメンテナンス」に
興味のある方におススメです!
ぜひ、ご覧ください!
↓築30年のキッチンリフォーム工事の際に新築時の問題が見つかりました。
![新築時のキッチン排水管の問題解決!](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_002.jpg)
築30年の戸建て住宅のキッチンリフォーム、設備6点の取替えを行いました。
ブログタイトル「使える家具は使い続けるキッチンづくり!」gooブログリンク
この工事の時に問題が見つかりました。
キッチンの流し台・シンク下の問題を発見しました。
![キッチン・シンク下の問題発見](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_003.png)
↓食器洗い乾燥機とキッチン水栓の給排水管を接続する「シンク下」で問題発生です。
![キッチン工事の際に、シンク下の底板を修繕](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_004a.png)
↓キッチン水栓の工事前にシンク下の「鍋・調理器具」などを、お客様に持ち出してもらいました。
![シンク下の鍋、調理器具を撤去すると底板が変形していた](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_005.jpg)
↓底板の上に、重たい鍋や調理器具を置いていたとはいえ、少し変な感覚でした。
底板が緩やかに曲がっていて、湿気や木材の腐食の臭いを感じます。
![シンク下の底板の異変を発見](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_006.jpg)
↓排水のジャバラ管をたどっていくと、すぐそこにあるべき排水管の本管・VU管が見えない。
![排水管をたどっていくと、排水本管VU管が見えない](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_008.jpg)
↓照明を使って内部を確認すると、排水管が不自然に曲がっています。
![](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_010-1.jpg)
このまま「キッチン水栓」「食器洗い乾燥機」の工事を進めることもできますが、これから十数年の使用を考えると、対策をした方が良さそうです。
↓お客様へ流し台・シンク下の現況と、予想される底板・排水管廻りの状況を詳しく説明しました。
![お客様の承諾を得て修繕します。](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_011.png)
↓お客様の承諾を得て修繕を開始します。
まずは、内部の状況を確認するために底板を切り開きました。
丁寧にノコギリで底板を撤去します。(狭い空間でのノコギリ作業は大変です。)
![底板をノコギリで切り開きました](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_012.jpg)
↓底板の下の状況:ジャバラ管と排水本管との接続がわるく、隙間が空いていたので、お湯を流すたびに湯気が充満してしまう状況や、排水漏れも生じていたようです。
床板のフローリングは曲がり剝がれています。
![底板の下の状況「湯気、湿気、水漏れ」で腐食している](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_014.jpg)
↓修繕方法をいろいろと考えました。
まずは、底板よりも上に「排水管VU管」を立ち上げます。
VUソケットを使用して、100mmほど立ち上げました。
![排水管VUソケットで立上げ修繕する](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_016.jpg)
↓底板を補強しました。
素材は、光沢化粧パネル+針葉樹合板12mm+骨組み補強を使いました。
重い鍋を置いていも大丈夫な強度としました。
![底板の補強「光沢化粧パネル+針葉樹合板12mm+骨組み補強」](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_017.jpg)
↓新しい底板に排水管用の穴を開けて、立ち上げていきます。
VUソケット+専用接着剤を使用して、排水漏れを防ぎます。(硬質塩化ビニル管用接着剤・エスロン接着剤)
![排水管の位置を、右に10cmほど移動](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_018.jpg)
↓食器洗い乾燥機とキッチン水栓の給排水管です。
今回は、戸建て住宅の1階での接続だったので、排水管はジャバラ管を使用しました。
集合住宅・マンションでは、VU管を直結する工法を採用します。
![食器洗い乾燥機の給水と排水工事](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_020.jpg)
↓この!ひと手間が大切です。
ジャバラ管とVU管の接続には、気密ゴムを使用しました。隙間からの湿気を遮断し、気密性を高めます。
VU管と底板との隙間にもシーリング材を入れて、振れを防止しました。
![重要「この!ひと手間」気密ゴム+シーリング](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_022.jpg)
これでシンクの下はひと安心です。
■ご自宅の排水管の接続をチェックしてみてはいかがでしょうか?
・ジャバラ管が使われていた場合、隙間が空いていないがチェック。
・ジャバラ管が深く差し込まれているかチェック。
・市販のジョイント材を使って気密性を高めましょう。
(排水フレキシブルジョイント・防臭キャップ・防臭ゴムなどの名称で販売されています。)
排水管の接続についてはここまでです。 ご覧いただきありがとうございます。
↓続いて、食器洗い乾燥機の取替えの様子です。
![食器洗い乾燥機、本体の取替えの様子をご覧ください。](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_023.png)
↓工事前
ナショナル製(現パナソニック)の乾燥機が設置してあります。
洗浄機能は無く食器乾燥機能のみで使用する機器です。
(給水管無し、排水管の接続もありません。電気の熱で乾燥する装置です。)
![工事前:乾燥機能のみ_ナショナル製の乾燥機](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_024.jpg)
↓新しい商品は、取り替えの事も考慮してシステムキッチンを作っていますが、
このナショナル製の乾燥機は、簡単には取り外せません。
![工事中:解体しながらの難しい工事でした。](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_025.jpg)
ビスをひとつひとつ取り外しては、ノコギリで切り開いて解体しました。
↓解体後は、横幅45cmのきれいな設置スペースが現れました。 解体作業から解放されてほっとしました。
長く使われていなかった排水管・給水管の様な管が見つかりましたが、使用できるのか分からないので、接続するのはやめました。
新しい給水管、排水管のルートを確保します。
![工事中:古い排水管と給水管は使わない。](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_026.jpg)
↓食器洗い乾燥機の下台を設置したところです。
排水管の接続方法をどうするか考えています。
![食器洗い乾燥機NP-45RD9Kの下台を設置](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_027.jpg)
↓食器洗い乾燥機を横から見ると、こんな姿をしています。
下台を組み立ててから、本体を上にのせる構造になっています。
Panasonic製 NP-45RD9Kを採用しています。
![パナソニック製NP-45RD9Kの横姿](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_028.png)
↓下台の上に、「よっコラショっと」本体を抱えて固定します。
![食器洗い乾燥機の本体と下台を合体](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_029.png)
白い部分のパネルには、価格を抑えるために普及品の化粧パネル流用しました。
このパネルは、お好みで「木目調」「シルバー調」などに差し替えることもできます。
↓給排水管の接続が完了しました。
今回は、水側に給湯管を接続しています。
![食器洗い乾燥機の給湯管と排水管を接続](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_030.jpg)
↓食器洗い乾燥機の各部の名称です。
給湯管、排水管、電源を繋ぐことで作動します。
![NP-45RD9Kの各部の名称](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_031.png)
↓工事が完了したので、食器洗い乾燥機の試運転をします。Panasonic製 NP-45RD9Kの場合
![食器洗い乾燥機の試運転をします。](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_038.jpg)
↓工事説明書に記載されている「試運転の手順」を実行します。
試運転中は回転ノズルから水が溢れ出して、バシャバシャと音がしたら正常です。
![試運転中は回転ノズルの「バシャバシャ」音を確認する](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_039.png)
↓試運転完了のアラームが流れたら、取手を引いて庫内の排水の状況を確認します。
![食器洗い乾燥機の扉の開き方](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_040.jpg)
↓優しい力で引き出せます。
![食器洗い乾燥機の開閉方法](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_041.jpg)
↓上面から使用する食器洗い乾燥機です。
![食器洗い乾燥機の上面使用](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_043.jpg)
↓排水はキレイに流れています。 庫内は問題ありません。
![食器洗い乾燥機の試運転、水が流れていたら完了](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_045.jpg)
↓食器洗い乾燥機の内部の構造です。上かご、下かごに分けて洗浄できます。
![食器洗い乾燥機の内部の構造・名称](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_047.jpg)
↓工事の最終チェックをしています。
給水管、排水管からの水漏れが無いかなど、チェックします。
![ひと手間の積み重ねで、安心安全の住まいが出来る。](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_050.jpg)
住宅設備6点の取替え工事も完了しました。
①掃除のしやすいレンジフード
②ガラストップになったビルトインガスコンロ
③使われていなかったガスオーブンから収納庫へ
④軽く作動するキッチン水栓
⑤乾燥機から食器洗い乾燥機へ
⑥蛍光管照明から天井LED照明へ
すべて価格を抑えたスタンダードな商品ですが、最新の設備で快適にお料理が出来ます。
(今回の工事で、ハイスペックな商品は不要な気がしました。スタンダードな商品で十分満足できます。)
↓10年運営してきたgooブログでは、詳しい工事の様子を描きました。
お時間がありましたら、ご覧ください! クリックすると、別ページが開きます。
使える家具は使い続けるキッチンづくり!築30年の戸建て・設備リフォーム
![姉妹ブログのgooブログの紹介リンク](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2023/04/kitchen_drain_pipe_060.jpg)
↓博多の建築士三兄弟の自己紹介ページはこちらのリンクから!
![博多の建築士三兄弟-自己紹介](https://tricyclehouse.com/wp-content/uploads/2022/09/20220900-tricycle-profile-ic.png)
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