こんにちは。博多の建築士三兄弟です。
住まいの専門家として、役立つ情報を発信しています。
(10年運営してきたgooブログの姉妹ブログとして、ワードプレスをはじめました。)
ワードプレスは多彩な表現ができるので、楽しんで書けそうです♪
よろしくお願いします。
博多の建築士三兄弟・真ん中の建築士です。
今回は、細部にこだわった工事の様子をお伝えしたいと思います。
「この!ひと手間」私たちの仕事シリーズです。
【キッチンの排水管の接続】について、クローズアップしています。
「食器洗い乾燥機の設置方法」や、「システムキッチンのメンテナンス」に
興味のある方におススメです!
ぜひ、ご覧ください!
↓築30年のキッチンリフォーム工事の際に新築時の問題が見つかりました。
築30年の戸建て住宅のキッチンリフォーム、設備6点の取替えを行いました。
ブログタイトル「使える家具は使い続けるキッチンづくり!」gooブログリンク
この工事の時に問題が見つかりました。
キッチンの流し台・シンク下の問題を発見しました。
↓食器洗い乾燥機とキッチン水栓の給排水管を接続する「シンク下」で問題発生です。
↓キッチン水栓の工事前にシンク下の「鍋・調理器具」などを、お客様に持ち出してもらいました。
↓底板の上に、重たい鍋や調理器具を置いていたとはいえ、少し変な感覚でした。
底板が緩やかに曲がっていて、湿気や木材の腐食の臭いを感じます。
↓排水のジャバラ管をたどっていくと、すぐそこにあるべき排水管の本管・VU管が見えない。
↓照明を使って内部を確認すると、排水管が不自然に曲がっています。
このまま「キッチン水栓」「食器洗い乾燥機」の工事を進めることもできますが、これから十数年の使用を考えると、対策をした方が良さそうです。
↓お客様へ流し台・シンク下の現況と、予想される底板・排水管廻りの状況を詳しく説明しました。
↓お客様の承諾を得て修繕を開始します。
まずは、内部の状況を確認するために底板を切り開きました。
丁寧にノコギリで底板を撤去します。(狭い空間でのノコギリ作業は大変です。)
↓底板の下の状況:ジャバラ管と排水本管との接続がわるく、隙間が空いていたので、お湯を流すたびに湯気が充満してしまう状況や、排水漏れも生じていたようです。
床板のフローリングは曲がり剝がれています。
↓修繕方法をいろいろと考えました。
まずは、底板よりも上に「排水管VU管」を立ち上げます。
VUソケットを使用して、100mmほど立ち上げました。
↓底板を補強しました。
素材は、光沢化粧パネル+針葉樹合板12mm+骨組み補強を使いました。
重い鍋を置いていも大丈夫な強度としました。
↓新しい底板に排水管用の穴を開けて、立ち上げていきます。
VUソケット+専用接着剤を使用して、排水漏れを防ぎます。(硬質塩化ビニル管用接着剤・エスロン接着剤)
↓食器洗い乾燥機とキッチン水栓の給排水管です。
今回は、戸建て住宅の1階での接続だったので、排水管はジャバラ管を使用しました。
集合住宅・マンションでは、VU管を直結する工法を採用します。
↓この!ひと手間が大切です。
ジャバラ管とVU管の接続には、気密ゴムを使用しました。隙間からの湿気を遮断し、気密性を高めます。
VU管と底板との隙間にもシーリング材を入れて、振れを防止しました。
これでシンクの下はひと安心です。
■ご自宅の排水管の接続をチェックしてみてはいかがでしょうか?
・ジャバラ管が使われていた場合、隙間が空いていないがチェック。
・ジャバラ管が深く差し込まれているかチェック。
・市販のジョイント材を使って気密性を高めましょう。
(排水フレキシブルジョイント・防臭キャップ・防臭ゴムなどの名称で販売されています。)
排水管の接続についてはここまでです。 ご覧いただきありがとうございます。
↓続いて、食器洗い乾燥機の取替えの様子です。
↓工事前
ナショナル製(現パナソニック)の乾燥機が設置してあります。
洗浄機能は無く食器乾燥機能のみで使用する機器です。
(給水管無し、排水管の接続もありません。電気の熱で乾燥する装置です。)
↓新しい商品は、取り替えの事も考慮してシステムキッチンを作っていますが、
このナショナル製の乾燥機は、簡単には取り外せません。
ビスをひとつひとつ取り外しては、ノコギリで切り開いて解体しました。
↓解体後は、横幅45cmのきれいな設置スペースが現れました。 解体作業から解放されてほっとしました。
長く使われていなかった排水管・給水管の様な管が見つかりましたが、使用できるのか分からないので、接続するのはやめました。
新しい給水管、排水管のルートを確保します。
↓食器洗い乾燥機の下台を設置したところです。
排水管の接続方法をどうするか考えています。
↓食器洗い乾燥機を横から見ると、こんな姿をしています。
下台を組み立ててから、本体を上にのせる構造になっています。
Panasonic製 NP-45RD9Kを採用しています。
↓下台の上に、「よっコラショっと」本体を抱えて固定します。
白い部分のパネルには、価格を抑えるために普及品の化粧パネル流用しました。
このパネルは、お好みで「木目調」「シルバー調」などに差し替えることもできます。
↓給排水管の接続が完了しました。
今回は、水側に給湯管を接続しています。
↓食器洗い乾燥機の各部の名称です。
給湯管、排水管、電源を繋ぐことで作動します。
↓工事が完了したので、食器洗い乾燥機の試運転をします。Panasonic製 NP-45RD9Kの場合
↓工事説明書に記載されている「試運転の手順」を実行します。
試運転中は回転ノズルから水が溢れ出して、バシャバシャと音がしたら正常です。
↓試運転完了のアラームが流れたら、取手を引いて庫内の排水の状況を確認します。
↓優しい力で引き出せます。
↓上面から使用する食器洗い乾燥機です。
↓排水はキレイに流れています。 庫内は問題ありません。
↓食器洗い乾燥機の内部の構造です。上かご、下かごに分けて洗浄できます。
↓工事の最終チェックをしています。
給水管、排水管からの水漏れが無いかなど、チェックします。
住宅設備6点の取替え工事も完了しました。
①掃除のしやすいレンジフード
②ガラストップになったビルトインガスコンロ
③使われていなかったガスオーブンから収納庫へ
④軽く作動するキッチン水栓
⑤乾燥機から食器洗い乾燥機へ
⑥蛍光管照明から天井LED照明へ
すべて価格を抑えたスタンダードな商品ですが、最新の設備で快適にお料理が出来ます。
(今回の工事で、ハイスペックな商品は不要な気がしました。スタンダードな商品で十分満足できます。)
↓10年運営してきたgooブログでは、詳しい工事の様子を描きました。
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使える家具は使い続けるキッチンづくり!築30年の戸建て・設備リフォーム
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